Kodo
History
古代マヤ、エジプト、日本において、人々は香りの記憶を頼りに生活していました。
紀元前3000年頃のメソポタミアでは神秘的なものとして宗教儀式に用いられていました。その後、インド、中国を経て日本に伝わり、仏教とともに「祈りの香」として広まりました。
日本で体系化した「香道」は1000年以上の歴史を持つ伝統文化です。
奈良時代に仏教とともに伝来した香は、平安時代には貴族の間で芳香を楽しむ文化として発展しました。
鎌倉時代から室町時代にかけて、武将たちが戦の合間の安らぎとして香を愛好するようになり、室町時代後半には足利義政によって香の体系が整えられました。
江戸時代に入ると、香道は武士や大名だけでなく、豪農や町人の間にも広まり、日本の精神文化に欠かせない存在となりました。
Thoughts
香りを通じて季節を感じ、文学に親しみ、そして何より自分自身と向き合う時間を大切にします。
香りは単なる感覚ではなく、私たちの記憶と深く結びついています。
嗅覚の素晴らしさを知ることは、自分自身を取り戻すことなのです。
Connect to the future
現在、日本独自の伝統文化として香道の真価が見直され、国内では若年層の関心が高まっています。さらに、国際的にも注目を集め、海外でも香席イベントが開催されるなど、新たな香道の時代を迎えつつあります。
私たちは、この豊かな文化遺産を大切に守りながら、現代のライフスタイルに合わせて進化させ、次世代へと橋渡ししていきたい。香道を通じて、日本の美意識と精神性を世界に発信し、心の豊かさを追求する文化として未来へつないでいきたいと考えています。
0歳の赤ちゃんから100歳の人生経験を重ねた方まで、幅広い世代への教育・活動を通して香りの文化が次世代に受け継がれ、多くの人が香りの世界に興味を持つこと。
そして快活で豊かな日常を手に入れることを目指し、これからも活動を続けてまいります。